『岡本太郎さんは絵や造形や写真を造られるが実際の職業は、画家なのかデザイナーなのか、写真家なのか、いったいどれなんですか?』
という質問をとある記者が故・岡本太郎さんにぶつけたそうな。
すると岡本太郎さんはこう答えた。
僕の仕事は『人間』だ。と‥。
僕はよく昔から人に質問されるし自分でもたまに悩む事があったんだけど、
『GOTAは、いったい何屋さんなの?』
最近うっすら‥だけど、この何屋さんなのかわかってきた。
多分『コネクター』なのではないかと。いや、コネクターを『演じている』のかもしれないがね、コネクターといえば電線と電線とを繋ぐ機械でもあって、コネクターが有って初めて導通するものであるんだ。
例えば、何かをやりたいが上手く出来なくて‥でも、出来るまで併走してあげて波に乗ったら僕が離れて行く‥みたいな。
昔、6つ下の弟の自転車の補助輪を外して乗れるようになるまで付いてあげた事がある。
何度も何度も走り出しては転んで、それでも起き上がって走り出しては転んで。
でも、ある時 信じられないくらい長い距離を蛇行しながら乗れた。
この時僕は、なにか凄く『嬉しかった』んだ。
なぜかというと、自転車に乗るという『事』と弟の『楽しい』をconnect(コネクト)できたから。
写真もそうだ。
その『人』と『嬉しい』をconnect出来る1番手っ取り早い魔法の機械だからハマった。
だから僕は、喰う為に撮ることを辞めた。喰う為に撮ることを辞めると、不思議な写真がたくさん撮れるようになってきた。
もっといえば、出来ることならば人と人を繋ぎたかった。人と人が繋がって 笑い合うのを見るのが嬉しい。人と人を繋ぐ為に 人が集まる場所が欲しかった。だから小さなチャンスを活かしてお店を作った。
そしてみんな、毎晩のように夜な夜な笑った。
僕の父親は今でこそあんなんだけど、昔はメチャクチャ怒るし、2時間に1回夫婦喧嘩する、鬼の化身みたいな父親だった。
だから僕は、怒られないように死ぬ程気を遣って愛想を振りまき、怒られないように毎日ビクビクしながら家の中で罵声を皆に浴びせる父親の声が耳に入らないように人差し指を耳に毎日刺していた。押し入れの中で。
そのうち、僕は押入れが好きになった。
ただ、家族が笑いや喜び溢れる事もあった。その『瞬間』だけは、『生きた』心地がした。
だから中毒者が快楽の為に何度も危険を冒すように、僕は父親の喜ぶような事を演じた。
それから、30年経った。
お陰様で、どうやったらみんな笑うかな?喜ぶかな?びっくりするかな?
そんなことばかり考えて生きるようになった。
そうそう、『ニンゲン』と『愉しい』をconnectするように。
ニンゲンは誰かと、つながりたい生き物だ。それは、つながることで笑うことができるからだ。笑うことで、溜め込んだものを外に『出す』という笑うことは薬なんだと思うよ。
みんなが笑えるなら、僕は今日も呑もうではないか。ハナキンだしね。
本日もGOTABARは21:00よりオープンしております!ヒョンなことに『干物屋さん』を紹介していただいたもので、そこからイカの一夜干しを買ってきました。350です
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GOTA
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